頭痛・偏頭痛解消のためのセルフケアと原因
ここでは、頭痛、特に偏頭痛を解消するためのセルフケアの方法と、その原因について解説します。
頭痛の種類と原因の判別
頭痛には様々な種類があります。まず、自分の頭痛がどのタイプに当てはまるのか見極めることが重要です。
一次性頭痛(頭痛が病気そのもの)と二次性頭痛(別の病気が原因)の2種類があり、二次性頭痛は脳血管疾患などの危険性も伴うため、注意が必要です。
一次性頭痛には、片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛などがあります。
片頭痛: こめかみ付近や目のあたりにズキズキとした拍動性の痛みが特徴で、数時間から数日間続く場合があります。
片側に起こることが多いですが、両側の場合もあります。
吐き気や嘔吐を伴い、光や音に敏感になることが多いです。運動で症状が悪化する傾向があります。
女性ホルモンとの関連が指摘されており、女性に多くみられます。
発作前に「閃輝暗点」(視野にチカチカと光る症状)の前兆が見られることも。
片頭痛の原因は完全には解明されていませんが、ストレス、睡眠不足・過剰、気圧変化、空腹、アルコール、特定の食品、女性ホルモンの変化(月経周期など)、肩こり などが引き金となる可能性があります。
神経説、血管説、三叉神経血管説、神経ペプチド説など様々な仮説が提唱されています。
血管が拡張し、三叉神経から炎症物質が分泌されることで痛みが出ているという説が有力です。
緊張型頭痛: 頭全体、後頭部、首筋など全体を締め付けられるような鈍い痛みが特徴です。
数十分から1週間ほど続く場合があり、毎日続くことも。肩や首の筋肉の緊張が原因で、血流悪化により老廃物がたまることで神経が刺激されると考えられています。
姿勢が悪かったり、長時間の同じ姿勢を続けたり、ストレスをため込んだりなどが原因となる可能性があります。
散歩などの軽い運動で症状が和らぐこともあります。
群発頭痛: 片方の目の奥が激しく痛む頭痛です。
数週間から数ヶ月間、毎日同じ時間帯に起こることがあります。
涙が出る、目が充血する、鼻水、鼻詰まり、発汗などの症状を伴う場合があります。
セルフケアの方法:
頭痛の種類に応じてセルフケアの方法も異なります。
片頭痛と緊張型頭痛では、症状緩和のための対処法が異なるため、正しい診断と治療が重要です。
片頭痛のセルフケア
安静: 暗く静かな部屋で横になる。光、音、においなどの刺激を避けることが重要です。
冷却: 痛む部分を冷やす。冷却シートや氷枕などが有効です。
水分補給: 脱水は片頭痛を誘発する可能性があるため、こまめな水分補給が大切です。
睡眠: 睡眠不足や睡眠過剰も頭痛の原因になるため、規則正しい睡眠を心がけましょう。
栄養: バランスの良い食事を心がけ、空腹状態を避ける。飴やナッツなどの軽食で空腹をしのぐのも効果的です。朝食は必ず取る方が良いでしょう。特定の食品(チーズ、ワインなど)は頭痛を引き起こす可能性があるため、注意しましょう。
カフェイン: コーヒーや紅茶などに含まれるカフェインは、血管を収縮させる作用があり、痛みが和らぐことがあります。しかし、過剰摂取は頭痛の原因となるため注意が必要です。
アルコール: アルコールは血行を促進するため、片頭痛を悪化させる可能性があります、摂取は避けましょう。
運動: 首や肩のストレッチは予防に効果的ですが、頭痛発作中は避けた方が良いでしょう。
鎮痛薬: 適切な鎮痛剤の使用。
ただし、鎮痛薬の使いすぎも頭痛の原因になる可能性があるため、注意が必要です。
医師に相談しながら使用するようにしましょう。
緊張型頭痛のセルフケア
温める: 肩や首を温める。蒸しタオルやホットパックなどが効果的です。
ストレッチ: 肩や首の筋肉の緊張をほぐすストレッチを行う。肩回し体操なども効果的です。
姿勢: 長時間同じ姿勢を続けず、こまめに休憩を取る。正しい姿勢を意識する。
ストレス対策: ストレスをため込まないよう、リラックスできる時間を作る。入浴やアロマテラピーなど、自分にあったストレス解消法を見つけましょう。
鎮痛薬: 必要に応じて鎮痛薬を使用。
共通のセルフケア
頭痛日記: 頭痛の症状、発生日時、持続時間、伴う症状、状況(食事、睡眠、ストレスなど)を記録する。これにより、頭痛の引き金となる要因を特定しやすくなります。
ツボ押し: 頭痛に効くツボを刺激する。
- 百会(ひゃくえ)
- 風池(ふうち)
- 天柱(てんちゅう)
- 完骨(かんこつ)
- 肩井(けんせい)
- 太陽(たいよう)
- 頷厭(がんえん)
- 印堂(いんどう)など試してみましょう。

ホットパックや温タオルで温めるのも効果的です。
頭痛、片頭痛の予防
頭痛の予防には、生活習慣の改善が重要です。
規則正しい生活: 睡眠、食事、運動の規則正しいリズムを維持する。
ストレス管理: ストレスをため込まないよう工夫する。趣味やリラックスできる時間を作るなど、自分なりのストレス解消法を見つける。
食生活: バランスの取れた食事を摂る。空腹を避ける。特定の食品が頭痛を引き起こす場合は摂取を避ける。
適切な運動: 適度な運動を取り入れる。首や肩のストレッチは片頭痛の予防に効果的。ただし、頭痛発作時は避けた方が良いでしょう。
医療機関への受診
セルフケアで症状が改善しない場合、または激しい頭痛、いつもと異なる頭痛、今までにない強い痛みがある場合は、医療機関への受診が必要です。
特に、急に始まった激しい頭痛は脳出血などの可能性があるため、迅速な対応が重要です
頭痛の種類や原因を特定するために、医師による診察を受けましょう。
必要に応じてMRIなどの画像検査が行われる場合があります。
免責事項: この情報は、一般的な情報提供のみを目的としており、医学的なアドバイスではありません。
正確な診断と治療法については、医療専門家にご相談ください。
お問い合わせ方法
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予約制 電話:093-962-9133
所在地:北九州市小倉南区守恒本町2-2-10-2階
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